住まいや暮らしのコラム
マクロビオティック~自然のものをまるごと食べるとカラダにやさしい
暮らしを見つめるなら、まず「食」から
今回は、暮らしの基本である「食」を考えます。以前から有機農法や無農薬栽培などの取り組みは各地で行われてきましたが、「食」の大切さが一般の消費者にも浸透し、大きな広がりを見せています。
食べることが生命や健康にストレートに影響することは説明するまでもありません。しかし私たち現代人は、便利だからとか、忙しいからとインスタント食品やジャンクフードを食べてしまいがち(これも美味しいのですけど…)。そんな暮らしを少しずつ変えていきませんか。ここではマクロビオティックをご紹介します。
マクロビオティックの由来
マクロビオティックの語源は古代ギリシャにありました。「健康なる長寿」「偉大なる生命」を意味するマクロビオスという言葉がそれです。現代では、全体の「マクロ」と生命の「バイオ」を合成した意味合いで使われています。
18世紀にドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが長寿をめざす学問として始めたマクロビオティック。それを食養生法として昇華させたのは桜沢如一(さくらざわ・ゆきかず)氏という日本人でした。この桜沢氏は明治時代に医師・薬剤師だった石塚左玄氏の思想を基盤とし、禅の心を食べることに投影させ、「生命をいただく」という立場で全体食(食材をまるごと食べる)や地産地消(地元で採れたものを地元で消費する)を奨めました。
基本は自然のものを、まるごと食べること。
現在、健康を大切にする人々に脚光を浴びているマクロビオティック。日本はもちろんのこと、欧米でも盛んに愛好されています。その特長は以下のような点です。
●穀類(米・小麦・蕎麦・トウモロコシ等)はなるべく精白せずに調理する
●新鮮な野菜・根菜・豆類・海草・果物を食卓の主役にする
●肉と卵と乳製品は食べない、またはごくわずかに抑えるなど
もちろん有機農法や無農薬栽培といったことも大切ですが、あまり厳密にすると楽しくなくなってしまいますし、食材を揃えるのもたいへんで長続きしません。 自然のものをまるごと食べる習慣を、少しずつライフスタイルに採り入れていくことをお奨めします。たとえば玄米が苦手な方は、胚芽米にするとか、七分搗きにするとか、自分が気持ちよく食べられる範囲ではじめてみましょう。 |
マクロビオティックを取り入れた美味しくてヘルシーなレシピをご紹介
『おいしい玄米ごはん』と『ヘルシーな豆腐ハンバーグ』の作り方をご紹介しておきましょう。
健康と環境に優しいマクロビオティックのライフスタイル。あまりストイックでもアレですが、興味のある方はぜひ少しずつでも暮らしに取り入れてみて楽しく健康ライフを満喫しましょう。
おいしい玄米ごはん☆用意するもの ◆玄米:3カップ ☆作り方 (1) 玄米を洗う ボールに玄米を入れて水を入れ、浮いてきたゴミやホコリを取り除きます。これを2~3回繰り返します。次に両手で玄米をすくい、もみ洗い。表面に傷をつけ、吸水性をよくするのがコツです。 (2) 玄米を炊く ◆電気炊飯器で炊く場合 ◆土鍋で炊く場合 ◆圧力鍋で炊く
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ヘルシーな豆腐ハンバーグ☆用意するもの 暮らし情報:ヘルシーな豆腐ハンバーグ材料◆もめん豆腐(水切りする) 2丁 ☆作り方 (1) たまねぎ、にんじん、しいたけ、ごぼうを薄くスライスし、自然塩を少し振り、鍋で蒸し煮にします。 (2) 水切りした豆腐を手でくずしてボウルに入れ、ホイッパー等で撹拌します。 そこに白味噌、くず粉、自然塩、こしょうを加え、トロリとするまで更に撹拌します。 (3) (2)のボウルに(1)を入れ、レンコンとニンニクのすりおろしを加え、じっくり練ります。 (4) 練りあがったら表面に菜種油をぬり、バランスよく形をまとめます。熱したフライパンに菜種油を敷き、両面にきれいな焼き目をつけてからフタをし、弱火でコトコト蒸し焼きにします。 (5) よく火が通ったら完成。豆腐ハンバーグを皿に移し、野菜などと付け合せて出来上がりです。
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